がらふと頭の中で何

あまりに素っ頓狂なその言葉に俺は虚を突かれたように一瞬黙ってしまったが、さすがに黙って見過ご實德金融集團すわけにもいかない。
 なんとか声を振り絞って尋ねた。
「な、何してる!?」
 微妙に震えてしまう声。
 よくよく考えたら、ほんと間抜けな台詞だった。
 目の前で飯を食ってるのを散々見た後で何してる、って、そりゃないよなと自分でも笑ってしまう。
 普通聞くなら、誰だ?!が普通だろう。
 よってこの男の言葉も、
「馳走になっておる」
 と、まぁこれまた古めかしいお言葉で、って関係ない。
「ち、違う!どうして俺の家で、誰だか知らないあんたが飯を食ってるんだ!」
「うむ、そうか」
 俺の言葉に微妙に反応を返して、飯を食うのをやめて立ち上がるその男性。
 俺はさらに1歩後ずさった。
「なに、怯實德えることはない。私はこういうものだ」
 そう言って何かを手渡ししてくる男。
 ………名刺?
「ワイズテリー・K・アクタル………」
 俺はそう読み上げなかが引っかかった。
 ワイズテリー?
 そういえばそんな名前の人をどこかで………って、
「えぇぇぇぇぇぇぇっ?!!」
 俺は飛び上がった。
 まさか、この人があのワイズテリー航法の発明者?!
 そういえば、テレビでみた写真の通りのような気もする………が、よく覚えていない。
 とにかく話をして確認してみなければ。
 でも、やっぱりこのとき混乱していたんだろうなぁ。
 俺の口から出た言葉は、
「………偽もの?」
 だったんだから。楊海成
 さすがにこれにはこの男も驚いたようで、
「バカモン!本物じゃ!」
 と声を荒げてきた。

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